ドローン飛行は人口集中地区でも自宅庭だったら許可はいらない?

人口集中地区だけど、自分の家の庭だけなら許可無しで飛ばしてもいい?

質問

機体の重量が200g以上のドローンを自分の家の庭(土地内)で飛ばそうとしましたが、わが家の所在地は人口集中地区。
でも、自分の土地内の上空だけなら許可は要らないですよね?

お答えします。

残念ながら、自分の土地内(上空)でも人口集中地区に該当するので、200g以上のドローンなら必ず飛行許可が必要となります。

なぜドローンの飛行許可が必要なのかを順に見ていきましょう。

ドローンの規制対象となる機体の重量は?

航空法の規制対象となる機体は、200g以上のドローンです。

200g以上のドローンを飛ばすなら、ドローンの飛行許可を得ましょう。

 

飛行禁止区域に該当するか?

飛行禁止区域とは?

飛行禁止区域とは、ドローンを飛ばしてはいけない場所のことです。

飛行禁止区域でドローンを飛行させるためには、必ず国土交通省の許可が必要です。

飛行禁止区域はどこ?

・空港周辺
・人口集中地区
・150m以上
ドローンの機体が200g以上でかつ上記3つのいずれかに該当する場合は、必ず飛行許可が必要です。

人口集中地区とは?

人口集中地区とは、ビルや人が住む家が多く立ち並んでいるような場所を指します。このような場所で200グラム以上のドローンを飛行させる場合には、飛行させる前に国土交通省の飛行許可を得ておく必要があります。

なぜ自分の家の庭なのにダメなの?

もし、飛行中に強風でドローンが隣の家に流されて操縦不能になってしまったら・・・隣人を傷つけるかもしれません。

もし、飛行中に強風でドローンが隣接する道路に流されてしまったら・・・そこにちょうど車が通ったら・・・大事故になりかねません。

私有地内の飛行でも、強風などにより予期せぬ場所(隣の家や隣接する道路など)に飛ばされることも想定されるため、人口集中地区内である限り、飛行の禁止空域であるということになります。

航空法を確認しよう

第9章 無人航空機

(飛行の禁止空域)

第132条 何人も、次に掲げる空域においては、無人航空機を飛行させてはならない。ただし、国土交通大臣がその飛行により航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人及び物件の安全が損なわれるおそれがないと認めて許可した場合においては、この限りではない。

1.無人航空機の飛行により航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれがあるものとして国土交通省令で定める空域

2.全号に掲げる空域以外の空域であつて、国土交通省令で定める人又は家屋の密集している地域の上空

航空法第132条【飛行の禁止区域】

 

 

人口集中地域については、航空法の132条の2号に記載されています。

よって、今回のクライアントの場合、機体は200g以上で、更に人口集中地区での飛行となるので国土交通省の許可が必要となります。

 
 
 

 
 
 

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